サーフボードインプレッション

 

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◇JHPの浮力系のグローバルスタンダードボード:スピード性能とそれをコントロール出来るPerfect Mediumの究極系

 

サーフボードインプレッション

 

ある6月のカリフォルニア出張で、Javierを訪ねると、昨年からテストを何度もしているボードがあると伝えたれた。The Hump(ハンプ)というボードなのだが、このサイトのブログでも何回か登場しているので記憶がある方もいるかもしれない。


以前試したときは、早く・軽くてとてもいいフィーリングだったのだけど、ちょっとだけ動きが過激なのでもう少しマイルドな感じにして欲しいと思っていた。Humpはどちらかというと、動きを求めるハイパフォーマンスなボードで、自分から漕いで(つまりボードをプッシュして)スピードを出す必要がある。この点はJavierに変えて欲しいと考えていた。

 

その時の感想をJavierに僕のフィードバックを伝えたままにしておいたのだけど、彼はその後に1年間もテストを重ねて、さらに改良したThe Hump U(現行の名前はPantera:パンテラ)を作り出していた。一般人の僕のフィードバックをうやむやにせず、いいボードを作るJavierの真摯な態度・行動力にびっくりした。たかが、一般サーファーのフィードバックなのだが、それも取り入れてくれるシェイパーなのだ。


Javierが手渡してくれたボードは、新品では無く誰かのテストボードだった。新品であれ、中古であれどちらでもボードのフィーリングがわかれば関係無い。しかも、素材はあのXTR。経たりがPUに比べると極少ないボードだ。新品も中古もそれほど乗り味は変わらないのだから。

 

ボードを手に持ってみると、以前のHumpモデルに比較しても、全体的に少しだけボリュームがアップしているのがわかる。また、コンケーブがシングル〜フラットから、シングル〜ダブル〜VEEに変えてあった。フィンの間のダブルはボードをリフトさせ、テールのVEEは水のリリースを容易にしてレールToレールをしやすくするためなのだそうだ。


サイズは、5’8”×19 5/8×2 1/2 スカッシュテール。JavierのファクトリーのDaneが乗るサイズなのだけど、最近の僕は体重も増えて来たし、ちょうど良さそうな手触りだった。ノーズの処理は通常の先が尖ったショートボードなのだが、ノーズから6インチあたりで幅を広めに取っている。テールの幅は間違いなく広いのだが、テールのキックをつけてあるようだ。

 

ノーズには6インチマークのところから、ノーズの先端まではフリップが付いていて、ローロッカーなボードながらいざというときは掘れた波に対応出来るという。

 

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コンケーブは先ほども説明したように、シングル〜VEE。レールはセミボキシーといったところだろう持ってみると最近の浮力系のように少しふっくらしている。

 

アウトラインはまさに最新の形。ポイントノーズ・幅広・広めのスカッシュテール。見ていてカッコイ。さあ、このボードがどんな性能を出してくれるのか?前回と比較してどう改良されているのか?期待と不安が交錯する。


●Day1●
場所 :カリフォルニアカールスバット The point
風: 弱いオフショア
サイズ:胸〜肩。セット頭(チューブあり)

 

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テスト初日は波が整った。実はこの日、Hydro FlexのBufoとEdと一緒にサーフィンする予定で、Carlsbadビーチに待ち合わせしていたのだけど、どうしても使いたくてこのPantraを持ち込んでしまった。BufoとEdが気を悪くすると思ったら、

 

”ボード見せてよ!”

 

と言ってきたので、ボードを手渡す。

 

”いいボードだなあ。JavierってWSAで一緒にコンテストで戦うサーファーだけど、シェイプうまいんだなあ〜”

 

とEdが言った。Bufoのほうは研究熱心なようで、フォームのことやグラッシングについて詳しく聞いてきた。

 

ちなみに逆なこともある。San Deigoで毎年開かれるSacred Craft(サーフボード専門の展示会)で、XTR軍団が、Hydro Flexに出向いて挨拶をしながら情報交換をしていた。

 

USでは、XTRもHydroもお互いを高めることの出来る、良きライバルなのだろう。

 

まずはパドルをしてみると、浮力が十分あるのでパドルの進みがえらい速い。スイスイと進んでいく。そしてパドルの際の重要な板の感触だが、ボードが間違いなく動きを出せるというフィーリングだった。いつも書いていることだが、いろいろなボードに乗っていると最初のパドルである程度のボードのフィーリングは掴めてしまうのだ。たまに外れることがあるが、僕は60%以上の確立で、パドルをした時にボードが自分にマッチするかどうかわかる。このボードは、ノーズ付近が軽い。とにかくこの浮力で、こんなに軽いのか?とも思ってしまう。

 

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僕が感じるには、このボードはその浮力に見合わないターンの性能を持ち合わせていて、その値が高いという感じ。さて実際はどうだろう?


波のピークに出ると、カリフォルニアの青い空、ひんやりと冷たい海、そしてゆるいオフショア。周りにも人は2〜3人しかいない。最高のロケーションだ。多くの幸せを感じながら、波をじっくりと待つ。

 

そしたら、セットの波が入ってきたので、セットの波(レギュラー)にあわせてパドルをする。ボードがスーッと走り出す。走り出しをしてからも、ボードがスムーズにボトムへと流れていくのがわかる。

 

”うん、グットボードの走り出しだ!”


と思いながら、軽くレールを入れて横に走り出した。

 

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皆さんも経験したこともあると思うのだが、ボードの最初の走り出しは早いのだが、走った後になかなかボードが降りて行かない???というボードもあるだろう。もちろん、波のコンデションにも左右されるが、基本その場合はロッカーが波にあっていないか、コンケーブの配置がおかしいのだ。


このボードは、走ってからのその後のスピードのつき方もしっくりと来た。バランスのよいコンケーブ+ロッカーを持っているボードだと直感でわかった。これがまず自分が考える良いボードの条件なのだ。


滑り出しの良さを味わいながら、最初のボトムに降りて、そしてトップへのターンをする。ボードのスピードが速いので、波のショルダーで失速をほとんどしない。


サーフボードインプレッショントップターンをすると、波が掘れて来たのでカットビのアップ&ダウンをする。通常だったらつかまってしまいそうな感じだが、そのセクションも難なくそのスピードで乗り越えた。そして最後は波がクローズする感じだったから、ローラーコースターと当て込みを組み合わせたような技でフィニッシュ。ボードが180°くらい回転してフィニッシュした。


”このボードはイイ!”と感じが、たった1回乗っただけで気に入ってしまった。


次の波はバックサイド。バックサイドもフロントサイドと同じようにスムーズなテイクオフ、そしてイージーなターンを味わえる。とにかくスピード出る割に、軽く動かせるカリフォルニアタッチなところがとても嬉しい。


今日の波はチューブすら巻く掘れたコンデションだったのだけど、インサイドに行けばトロトロの波もあった。ボードはどちらの状況でも安定した力を発揮してくれて、早い走り・軽い動きという絶妙なコンビネーションを味あわせてくれた。

 

Hydro FlexのBufoやEdも、筆者が調子良さそうにボードに乗っていたので、後ほどまたボードを見せてとリクエストした。もちろん快く、ボードを見てもらった。

 

カリフォルニアでは、このボードは最高レベルのフィーリング。さて、日本ではどうだろう?

 

●Day 2●

場所:茨城のどこか

波:頭オーバー
風:サイドオンショア

 

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さて、 Panteraのテストの2回目は波がかなり悪かった。コンデションはタフコンデションとも言える。多少ジャンクかつ、流れが入っていて頭オーバーの状態。しかも、波は掘れているけどすぐにとろくなってしまう。

 

ボードは、CAで試したボードと同じサイズなのだが、構造はXTR Parallel Flexという新しい構造だ。際度にストリンガーが入り、センターにはカーボン&ケブラーをボトム側に付けているハイエンドコンストラクションとなる。レールもしてもらって、気持ち薄めにしてもらった。

 

まずは、パドルをしてみると相変わらずのノーズエリアの軽さ(でも浮力は多い)。心地よいパドリングと、動き・躍動感を感じさせてくれる。アウトに出ると、波は頭半くらいあり、ほぼクローズしそうな感じでもあった。水が動いている・・・そんな感じの海。

 

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早速波に乗る。素晴らしい走り出しは相変わらずだが、最初の一発はボードが早すぎるようで体が付いていかない。きちんとしたテイクオフは出来たのだが、たぶんこのクワッドフィンの設定は大きめかつフェイスが広い波にはマッチしないようだ。チューブに掘れている波のほうがマッチするのはなんだか不思議だが、フェイスが広くて斜面が大きいと、そのスピードと短いサーフボードの長さが影響してしまうような気がした。クワッドも、スピードが早すぎる。

 

乗った後も、トップでルース過ぎるのでターンがクイック過ぎて、この波にはイマイチボードとフィンの設定があっていないように感じた。うーん、イマイチ。

 

ということで、フィンをクワッドから大き目の3フィン(TP Regular)にして、再度の挑戦。そうしたら、明らかにテールが安定してボードの挙動も満足いくようになった。ただし、最初のカリフォルニアでの感じよりは、ボードのフィーリングはそこそこという感じ。この日は多くの波に乗ったのだが、ジャンク気味の大きめな波には3フィンで乗れないことが無いが、どうもPanteraは得意では無いのかも知れない。ボードの動きが機敏過ぎるのだろう。


●Day 3●
場所:千葉北
波:胸
風:強力なオフショア

 

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さて、本日は弊社の近場の波でテストをした。3月であったが、典型的な関東エリアの冬型な天気。このビーチではオフショアである北西の風が、強く吹くコンデションである。風が強く板が降り難いコンデションだとも言える。

 

また、セットの波は早いような・遅いような・・・いわば強風に押されてしまって割れずらいという状況だった。ただし、波はスーパークリーン。波を選べば楽しく乗れそうだ。

 

3回目のテストでこのPanteraに慣れてきて、本当の良さがわかってきたのが今日のテストだった。最初のテストでいい感触を得たのだが、乗り慣れたのは今日。乗り慣れるとボードの良さが更に引き立つと感じた。

 

まずはパドルにてアウトへと出る。海では風が強く吹いているが、それでも選べばファンな波はありそう。

 

セットに標準をあわせて波を待つと、波が入ってきた。素晴らしいテイクオフ能力と走り出しを見せるそのボードに嬉しさがこみ上げる。やっぱり走り出しは大切だ。

 

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そして、走り出した後に素晴らしいスピードを持ってボードが走り出す。通常の走り出しが悪いボードだと、この強風であおられてボードが斜面をなかなか降りないだろうが、このボードは違う。この強風下においても、しっかりとボードが斜面を滑り降りる。


ボードの性質だが、スピード感あふれる乗り味=それでいてノーズエリアが軽め。

 

前足フンフンというよりも後ろ足でコントロールをして、スピードを出す際に前側に体重をかけるという乗り方が良いと思う。テール幅が広いボードだけど、テールに加重すればそのロッカーが働いて、軽めにターンが出来る。ただし、バックフッター用とかフロントフッター用というわけではなく、ボードのスイートスポットが大きいので、幅広いタイプのフッターでも簡単にスピードがつけれれるのである。


ただ、軽めといってもハイパフォーマンスボードのような感じではなく、もう少しパワーがある感じ。それは、テイクオフして走った後のカットバックでも良くわかった。波を降りていって、軽めのアップ&ダウンを2回する。そしてその後に波がとろくなって来たので、カットバックをする。カットバックはパワフルかつスピードを損なわないドライビーな感じ。止まらない・・・パワーが出る・・・スプレーが多く上がっているのだろう。


そのままスピードをキープしてカットバックをして、ホワイトウオーターに当て込みをする。


結局この波はテイクオフ→アップス&ダウン→カットバック→インサイドで当て込みフィニッシュというマニューバー。このボード気に入った。いいボードだ。


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俺がいつもボードを確かめる際の重要点はここでクリアーしている。


つまり、テイクオフしてスピードをキープ。カットバックする際にもスピードのロスを無くして、きちんとホワイトウオーターまで帰れる。そしてまたそのスピードを生かしてインサイドまでつなげる。

 

このボードは以上の点をすでに満たしたと言える。


その後にグーフィーにも乗ったのだが、テイクオフの余裕さがあるのだが、動きも出せるのできちんと波を見てからでも縦にボードを持っていける。レールは厚めなのだが、入れられないということも無い。薄いレールのボードよりは、きちんとレールを入れる必要があるが、きっちりと体重をかければレールの反応は良い。

 

そして何本かの波で縦にも当て込み(リップアクション)が確実に出来るようになってきた。トップからボトムに降りてそして確実なためをしてトップへと当て込む。スピード感に優れたボードなので、波の途中で失速をしないのでリップに当て込む際に、

 
”ああースピードが消える〜〜〜


となって、失速してワイプアウトいうことがほぽ無いボードだと感じた。いい感触で、しかもボードの特性をほぼつかめたのも嬉しい。

 

圧巻は最後のライドだった。いい感じにレギュラーの波が入ってきて、テイクオフ。綺麗に割れている波だ。テイクオフをする。安定&早いテイクオフをすることが可能なので、波をじっくりと見ることが出来るのが良い点だ。早めのテイクオフボードの良さは、皆さんも良くお分かりだろう。スタンドアップが早いから、すべての動作が余裕なのだ。


その後に、波の上をトリミングをして、深いボトムターンをする。

 

 

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ボトムターンで右手(筆者はレギュラーフィっター)を水に触るようにして、そしてそのパワーをトップへと持っていく。開放されたスピードは、そのままトップへと。トップでは、そのリップを破壊するようなパワー。。。素晴らしいスピード能力+トップでの切れ。特にボトムからトップへのスピードのキープ能力が素晴らしい。

 

実際はこのトップアクションの反応が高くて、ボトムでワイプアウトしてしまったのだが、もう少しテールよりに体重をリップが終わった直後にかければ技は成功していたはずだ。

 

そしてこの浮力にして、この切れ味はなかなか無い、そのトップアクション能力も自慢のボードだ。次回のテストも楽しみだ。

 

●Day 4●
場所:千葉北
波:腰サイズまとまらない
風:サイドオフ

 

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さて、今日のテストコンデションは風はそこそこ良く面は綺麗なのだがばらばらに割れる、まとまらない波。いわゆるウインドスエルという感じだった。アウトの波は割れるが、すぐにとろくなり、インサイドの波はまとまらない速い波。でも選べばインサイドは出来そうだ。


早速ウエットスーツに着替えて、パドルアウトする。いつもながら、浮力があるのに動きを感じられるパドルフィーリングだ。


インサイドにあるピークに来ると、なんだか乗れそうな波もある。ウエッジーな波にあわせれば、インサイドまでつなげて1回くらいはローラーコースターをかけられる波もある。


重なり気味の波だが、乗れそうな波が来た。テイクオフをする。スーッとボードが走り出した。走ると意外や意外。ショルダーがある波だった。その波をこのボードの特徴であるスムーズかつスピード感のある動きで、アップ&ダウン。3回くらいこの動きをしたところで、もうインサイドのクローズアウトセクションにかかったので、フローター。


すぐにこのボードの素材・デザインの良さが感じられるライドだった。レールが厚めのボードなのだが、きっちりとトップToボトムにボードを持っていける。これでもう少しボリュームが無ければ、コンペ用にも使えるような動きのポテンシャルがある。パフォーマンスボードの浮力系(だが、超浮力系よりは浮力は少なめ)といった感じになるだろう。

 

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“ベテランサーファーがコンペで使うのも良いかもしれないな“


とも思った。今も50を越えてもNSSAで戦うコンペティターのRobertは、


”俺の年齢になると、15分のヒートで勝ち抜くにはまずは波に乗らないと話にならない。逆に波に乗ればある程度浮力があってもコントロール可能だから、浮力は余裕があるボードをコンテストで使う“


と言っていた。


世界トップのISAのワールドマスターズ準優勝を2回取ったJavierも同じこと言っていたのだ。彼らのサーフィンは50歳くらいのアマチュアだと、世界トップレベルだからこれは参考になる。いわばグローバルレベルの意見だ。


僕は以前は全く逆の考えを持っていた。コンペだとペラペラなボードを使わないと・・・動きを重視しないと勝てない。そう同じく思っている全国のアマチュアサーファーには上のいわばグローバルレベルのアドバイスは参考になるとも思う。


とにかく、このボードはイイ。走り出しと、走りも良く、そしてノーズエリアが軽いから動きも十分引き出せる。センター付近に多くの浮力も感じるので、パドルも楽。

 

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このテストボードはXTR Parallel Flexだったが、センターエリアは2つのストリンガー+カーボンケブラーパッチで、テールエリアはノーズとリンガーとなる構造。このために、ボードの反発が良く、簡単にスピードがつけられる。テールよりに加重するとふわっ&しっとりとした乗り味もあるが、前足付近に体重をかければすぐにスピードを得ることが出来るのだ。軽く、そして反応が良い。


カーボン3D(カーボリック3D)とも比較されるフォーム構造だが、3Dのほうがレールには強度があり、しっとりとした重さがある。Parallelのほうが、レールは3Dよりは強度が落ちるが、軽さであればこちらのほうが上である。


勿論、最新のV-FlexはPanteraに更なる柔らか、かつスピィーディーな乗り味を与えてくれるだろう。トップでの返しはフォーム構造の中で一番軽い。


・強度重視の方や体重のある方、軽量過ぎないしっとりとした重さ(だけどPUよりは軽いサーフボード)が好みであれば3D
・センターエリアのしっかりとした反発とテールエリアの柔らかさが好みであればParallel
・柔らかくトップの返しが軽いボードが好みの方はV-Flex

・PUのチームライト版のフィーリングが好きであれば、XTRのノーマルフォーム(センターストリンガー)

 

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が推奨となる。
どのフォームとも相性は抜群なPanteraだと思う。あなたの思うルックス・性能でその構造を選んで欲しい。


このPanteraは好感触なボード。多くのテストを経て、中級者レベルであればこのボードは以下のようなコンデションや目的に合っていると考える。

 

@ ハイパフォーマンスボードにも勿論乗れるのだが、体力的に1ラウンドのみ。2ラウンド目は少し余裕のあるボードで、パフォーマンス性能もある程度キープしたい。
A 今人気の超浮力ボードよりもCI値でほんのりと浮力落としたボード(つまり動きを出して行きたい)に乗りたい。
参考:通常の超浮力ボードは32〜40CL程度のサイズだと、Panteraは29〜35CL
B メインは膝〜頭オーバーでちょっぴり楽なパフォーマンスボードが欲しい人


上級者ではどんな局面でも乗れてしまうだろうが、僕があまりあわないと感じたコンデションは
C フェイスが広い・大きな頭半くらいの波


のみだった。フェイスが広い・大きな波だと、テールが広い分・最初のテイクオフでテールのホールドは弱いと思う。コンパクトに掘れている波はいいのだけど、ボードが短い分(筆者のボードは5’8“)長さが短すぎるような印象だった。いわば、ボードが動いてしまいもてあます感じもある。フェイスが広い波にあわせるのであれば、違ったデザインのほうが優れている。ただし、乗れないことは無いが。

 

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波の対応サイズも、ひざから頭オーバーまでいけるだろう。ある程度乗れる中級者サーファー、ベテランサーファーであれば波は掘れていても全く問題無い。


ボードは通常のボードよりも、3〜4インチは短く、1〜1 1/2幅広、厚みは僕のようにパドルを余裕にしたい人は1/4、あまり厚いボードを好まない人は1/16くらいの厚みの増加で良いだろう。


とにかく、イージーにパフォーマンスを引き出したい人に推奨するグットボード。また一日に2〜3ラウンドサーフィンをするが、2ラウンド以降後は少しパドルで疲れてしまった人にもお勧めしたい。ラウンドノーズよりもしゃっきり動けるので、ラウンドノーズ的では無いポイントノーズの余裕のあるパフォーマンスボードを求めているサーファーも、このボードを気に入るだろう。


●おまけの付けたしインプレ●
波:腰
波質:イマイチまとまりに欠けるが(うねりがばらけ気味)、いい波に乗れれば1〜2アクション可能
風:弱めのオフ

 

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最後の付けたしインプレは、先程筆者が波に乗ってきたすぐ後に書いた。Panteraは今の自分にとってかなりの上位インプレモデルなので、最近ほぼこれで様々な波に乗っている。ボードの特性もほぼすべてつかめた。

 

このParallel Panteraに慣れた後の自分はまさに

 

”水を得た魚”

 

のごとくイキイキとしたサーフィンが可能になっている。

 

本日は面はクリーンなのだが、イマイチうねりがバラけていてハイタイド気味だから、潮も多目。トロ早い波だが、いい波をつかめばソコソコ乗れるコンデションだ。

 

このボードはスピード性能が高いボードなのだが、そのスピードを調整できるところも良い。ダウンザラインで、スピードを付けてそのままインサイドでフィニッシュという

 

@ ”圧倒的な走破性“

 

もあるが、その走行中にボトムに深く降りて、スピードを少しだけ調整してトップへのあてこみももちろん出来るのだ。ただ単に、横に走って揺ら揺らと乗るレトロ系のボードとは全く違う。パフォーマンスボードのフィーリングが入っているグットボードなのだ。つまり

 

A ”スピードを操れる“

 

という点もある。もちろん、先の細いハイパフォーマンスボードは、スピードを操れる能力は高いが、圧倒的な走破性という点では技術が必要。逆に、厚いレトロボードなどは、走破性はあるが、スピードを操るのはなかなか技術が必要だ。

 

Panteraは以上の@とAがバランス良くミックスされている。言い過ぎかもしれないが、このボードは軽めに縦に当て込めるかつ、浮力がある限界値ポイントに達しているボードなのかとも思う。これより浮力を落とせば、パドルやテイクオフは格段に犠牲にされ、これより浮力を上げれはスピードのコントロール性が落ちてしまう。

 

筆者の今日のベストウエーブは2つあった。

 

まず1つは、これだ。

 

最初にテイクオフをして、ボトムにスーっと降りて行く。そして、その後に軽く右手で水を触りボトムターン。トップへと上り、そこでトップでリップアクション。そのリップアクションでスピードが更に上がった感じだ。そしてボトムに降りて、またボトムターン。そして、スピードをキープ(というかスピードを増して)のトップターン。。。この波で縦に2回当て込めるとは・・・

 

もう一つは、こんなライドだった。


テイクオフをして波が掘れてラインアップしている。レーシーなセクションを、軽めのアップ&ダウンをしてターボエンジンが付いたように軽い動きで走り抜ける。そして、最後はクローズアウトセクションで波の上に出ることを試みる(といってもやっぱり素人着地は失敗。板が折れなくて良かった)。

 

JavierのファクトリーのMarketing Director兼メカニカルエンジニアーのDane Hanzも、このボードを溺愛。彼は40後半の年齢だが、わずか5年のサーフィン暦(2012年時点)で、なんとリップアクションもしてしまう超人サーファーだ。素晴らしい運動神経を持つとはいえ、たった5年でリップを40代からサーフィンを始めた彼にインタビューをしてみた。

 

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YUKI: Dane、どうやって5年でそんなにうまくなったんだい?
Dane:XTRサーフボードのおかげだぜ。サーフィンを始める時から、俺はXTR素材にぞっこんなんだ。他のEPSやモールドボードや、PUももちろん乗ったよ。だけど、自分の技術を上げてくれた・自分が本当に愛するボードは、XTRなんだ。

 

YUKI:そうか〜。XTRのどんなところが好きなの?

Dane:まずその軽さと乗り味。ボードは軽く、そしてターンの度にスピードが出るので、波につかまり難い。つまり、波を最後の最後まで乗り継ぎ出来る確立が高いのが良い。しかも、軽いから取り回しも楽。自分が微調整しようと思った場所にボードを持っていける。

 

YUKI:うんうん。

 

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Dane:このPanteraは俺のベストボードの一つだぜ。最初にYUKIが使ったあのPantera、あれは俺のPanteraだったんだ。良かっただろうあのPantera?

 

YUKI:いやー驚いたよ、あのボード。小さい波でも、頭オーバーでもいけちゃうんだ。だから弊社でも一押しボードにすることになったんだよ。リアルに良いボードだよね。

Dane:だろ?浮力から、あの軽さから、動きから俺みたいなミドルエイジサーファーの救世主だぜ。

 

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【Panteraにお勧めなフィンセットアップ】

さて、Panteraにお勧めなフィンセットアップはなんだろう?テストとして、多くのフィンセットアップを使ってきたが、以下のようなフィンセットアップがマッチしていると感じた。あくまでも体格・個別のスタイルによって、好みの変化はあるだろうが参考にしていただきたい。

 

・波が大きめな場合=スラスターか、クワッドの場合はM7系(PC-7やUL-7など)がお勧め。

・小波の場合=クワッド設定。ノーマルに付属のM5でも悪くないが、PC-5やUL-5などにバックフィンのQ-GXなどを付けるとボードの反応が良くなるのでお勧めとなる。

 

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*M5とGXのノーマルフィンから、テールよりをQ-GX(ハニカムコア-)にした時のインプレ

ボードの反応が全く違う。テールが軽くなり、より軽快にアクションが出来る。ノーマルフィンではソフトな乗り味だったのだが、フィンを変えることにより、しゃっきりとした反応の良さが出せるようになった。

 

Pantera・・・浮力系だけど、動かせるボードの最終形態。そして、短め・幅広・厚め・ポイントノーズ・モダンコンケーブという最新ボードの要素をすべて持っているボードだ。世界基準の素材・デザインは、あなたの心と体を満足させるに違いない。

 

XTRサーフボード - インプレッションT-Rex

 

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