◇XTR独自のシェイプ理論が光る傑作RNFボード
XTRの開発者が、XTR専用にデザインしたRNFサーフボード。それがこのT−Rex(ティーレックス)だ。名前の由来はあの恐竜のテラノサウルスもじったもの。テールの処理が、なんとなくテラノサウルスの手の雰囲気に似ているので、名前もなんとなく納得できる。その名前の由来からも来ているそのテール。このボードはテールに特徴があって、D.W.B(ダブル・ウイング・バット)テールを持ち合わせるラウンドノーズである。通常のテール形状よりも特徴があるのだが、このウイングの位置とフィンの設定、ボトムのコンケーブとバットテールなども複雑に高いレベルで融合しているという。
XTRで凄腕のサンダー(サンディングをする人)である”ジェリー”が近くに寄ってきて、ハビアーとそのテールの形状とコンケーブの融合についていろいろ話している。近くで聞いていると”はーなるほど”と感心するばかりである。なんでも、コンケーブとロッカーはハイドロダイナミクス(流体力学
)を駆使して考えているようで、素材エンジニアであるハビアーらしい回答だ。俺が"テールの処理だけでそんなにボードって変わるのかな?"なんて変な質問をしてしまっから、さあ大変。その後に10分ものサーフボードのデザイン講習を受ける羽目になった。
今回のボードのスペックは5’4”-19 7/8-2 1/2。一般はラウンドノーズという形であれば、短くするのはわかりやすい。だけど、幅と厚みは数多くのボードを見てきたが、かなりシェイパーによっては異なるようだ。広かったり、狭かったり。通常のオールラウンドボードと同じだったり、異なっていたり。あるシェイパーはコンケーブデッキにしてセンターを薄く、そしてレールを分厚くしているし、あるシェイパーはフラット気味のデッキにしていたりする。このXTR専用デザインのT-Rexはボードのセンターは厚めにしているが、レールはぜんぜんボテボテしていない。通常2
1/8〜2 1/4くらいに乗っている自分だけど、最初ハビアーに"T-Rexは厚めに設定したほうが良い。だから君なら2 1/2くらいかな。"と言われて"そんなに厚くて大丈夫かな"と思ったくらいだ。
でもサンプルのシェイプを見せてもらったら、ハビアーの厚みの推奨にすぐに納得。レールは2 1/2でもぜんぜん厚くなく、うまい具合に落としてある。これが、フレックスに富んでいるXTRの素材感とこのT-Rexのシェイプにぴったりとあうレールなのだそうだ。何でも日本のサーファーの体格やらスタイルやらも考えたとか。幅は、レールをそぎ落としている関係上広めに。フラットなセクションもグングンと走るという。以前ある有名メーカーのRNFを乗ったことがあるが、5'6"であって、すこし俺には長い感じがしたので、今回は思い切って短くして5'4"。不安と期待の入り混じるサイズ展開となった。フィンは最近流行の5フィンボックスで、クワッドもスラスターも楽しめる設定。
◇美しいシェイプは見て・触っているだけでうっとり
そんなかんだで、オーダーして3ヶ月半後についにボードが完成。早速ハビアーのエポキシファクトリーに行くと、綺麗なブラシが入った俺のTーRexがあった。丹念に触って、腕に抱えながらフィーリングをチェック。短いけど、すごく良さそうなフィーリングを脇に抱えた瞬間に強く感じた。
コンケーブを見てみると、ロッカーのエントリーからすごく薄いシングルコンケーブが入っていて、テールよりはVEEを入れている。全体のロッカーは弱いけど、オールドスタイルのフィッシュのような、フラットフラットしているのロッカーでも無く、ノーズには適度なそり、いわゆるロッカー付いている。すごく動きが出せそうなRNFである感じがした。アウトラインは絶妙な感じで、今までのRNFと同じようでなにか違う雰囲気を醸し出していた。これがXTRのRNFの回答ということか。
いろいろ撮影して、このサイトに乗せるので、テストするまでに時間が空いてしまったが、ある日にようやくテストの機会に恵まれた。
最初のテストライドはあるサンドボトムのビーチブレイク。サイズは膝〜モモ。風はオンショア。。。ほとんどのカリフォルニアのサーファーは海に入らないようなコンデションが、このT-Rexの初乗りとなってしまった。ただ、こんな状況でも海に入る方もいるので、良い参考にもなるだろうと思い、早速ピカピカのボードにワックスを塗ってフィンをセット。今日は気分的にスラスターなので、FCSのPC-5をセットして準備完了。
海を見ていると、あまり良くないが、何とかテイクオフをして走って一回は当てられる感じ。"やれる!”という雰囲気なので、気分が少しづつあがってきた。
いつものように、柔軟体操をした後に、パドルアウト。パドルをすると、浮力にはまったく問題も無く、これまで乗ってきたRNFの中ではドンピシャの浮力。パドルも軽快にすることができる。ダックダイブ(ドルフィンスルーのこと)も、レールがそれほど厚くなく、長さも短いからか、気持ち楽に感じる。
◇まるでターボエンジンが付いたようなテイクオフの早さ
5回ほど、ダックダイブをこなしながら沖に出ると、オンショアの風を感じる。海の表面もざわざわしている。そんな中、小さいセットが入ってきた。"よ〜し"とパドルを開始して、その波にあわせてテイクオフを試みる。波にあわせてパドルを開始すると、うねりから感じるボードの滑り出しの良さを、ボード全体から感じる。まるで"ターボエンジン"を搭載しているかのような、驚くべき走り出し。通常のショートボードよりも1段階どころか、3段階も早い滑り出しを感じて、正直驚いた。テイクオフの走り出しは以下のような感じだろう。

◇テイクオフスピード
・ノーマルショート 1
・小波パフォーマンス(ノーズの狭いFlyerのような感じのボード) 2
・小波パフォーマンス(FF-J) 3
・T-Rex 4
このT-Rexは明らかに通常のショートボードよりテイクオフが早く、そして乗る前の余裕を与えてくれる。本日のようなオンショアのコンデションでも、後に記載をするがオフショアの整ったコンデションでも同じような素晴らしいフィーリングを与えてくれる。本当に走り出しがずば抜けたボードだ。まさにターボーエンジンのようなテイクオフが味わえたので、別名Turboともつけても良いくらい感動した。
さて、圧倒的なテイクオフを持つこのボード。走らせて見たらどうだろうと考えながら、一発目の波に乗る。テイクオフしてほんの少しだけ掘れていたけど、ミドルセクションで波がフラットになる。そのセクションで、多少パンピングをしてボードを走らせるとグイグイと心地良く走っていく。"ああ、この感じ"という最高のフィーリングを頭の中によぎらせながら、インサイドセクションへ。"この感じ"とは、俺がいつもスピードあふれるボードに乗る際に感じる良いフィーリングで、マジックボードに乗ると感じるグットフィーリングだ。
通常のノーマルボードだと、小さい波であればフラットなセクションを走らせるのは相当の技術が必要だ。波のパワーゾーンに近くボードを持っていって、波が割れるぎりぎりにボードをセットする必要がある。そのためには、波を見る力、ボードをコントロールする力、そしてボードのスピードを維持するために、状況によってはボードをプッシュする必要がある。 そんな技術を駆使して、うまいサーファーは力の無い・小さな波でもボードを走らせているのだ。ただ、そういった技術を駆使していても、乗っていて楽しくないと彼らは思っているはず。カリフォルニアにいるプロサーファーに聞いても、"たまにはフィッシュボードで何も考えずに、波をグライドしたいぜ”と言う奴らも多い。また以下のような答えが良く返ってくるのも、なんとなく納得はできる。
◇プロからアマチュアまで"とびっきり"の楽しさ
"パフォーマンスを意識しているボードを小さめの波に使っていてもうまく見せることはできるけど、乗っていてもぜんぜん楽しく無い""魅せるサーフィンと、楽しむサーフィンはまた次元が違う"
彼らからしてみれば、コンテストの際にジャッジに印象付けるために、無理してジャッジの基準に合わせることもしているのだろう。本当は、スピードあふれるボードで波をクルーズしていきたいにもかかわらず。。。このT-Rex。コンテストではプロは使わないかもしれない。だけど、ストレス溢れるボードとは全然コンセプトが異なり、実に楽しくそして充実したサーフィンができるボードということがすぐにわかった。
さてさて、先ほどのフラットセクションを乗り越えようと、カットバックを小さく入れて、そして小さいながらもインサイドの掘れているセクションにかかってきた。先を見るとリップが今にも崩れそうだ。小さめのターンをして、その崩れかかっているリップにボードをあわせてみる。ボードがリップにかかったときにちょうどリップが崩れてホワイトウオーターが出ていた。"バシッ"と当て込みをして、テールに力を入れてボードを返すと、板がパシーンとしてテールがスライドした。いい感じにスライドしながらリップアクションができたようだ。こんな幅広なボードでも、くるりと回る回転性がすごく心地よい。
最初の一発目のライディイングから、素晴らしい感触を得た。レギュラーの波はその後に何本か乗ったのだけど、その後にグーフィーの波にも何本か乗ったのでその感想を述べてみよう。
オールドスクールのフィッシュに乗っている人はわかるだろうが、特にツインフィンなどはレギュラーは乗りやすくても、バックサイドは乗りにくいということを感じている人が多いことだろう。それはプロのシェイパーも気づいていることだし、多くのサーファーも同じだ。俺も、それは常日頃感じていて、レギュラーのポイントブレイクではツインフィンなどはうまく乗れて、すごく楽しいけど反対にバックサイドのビーチブレイクでツインなどを持ち出すと"何だが感じがおかしい〜〜?"と感じながら乗っている。カリフォルニアは、質の高いポイントブレイクはレギュラー(つまりライトの波)がほとんどだし、俺もそういった波で育ってきたからあまり違和感は感じてなかったけど、稀に南からのスエルが来ていて、あるポイントブレイクでバックサイド(いわゆるレフトの波)でツインフィンやオールドスクールのクワッドに乗ると、信じられないくらい調子が悪い。
だから、いままではフィッシュ系のボードでバックサイドに関してはあまり良い印象が無かったから、このT-Rexに関しても"フィッシュボードの進化系”としても、同じ系統だからそれほど期待はしていなかった。ただ、バックサイドで乗ったこのボード、なかなかの手ごたえであったのでリポートしよう。
まず一番最初のバックサイドの波。セット(ももサイズ)が来たので、いい具合にパドルをして、ボードをベストポジションへと持っていく。パドルをすると、板がすーっと走り出し、テイクオフだ。波を見ると、少しだけ掘れていて早めの波。グ〜イグ〜イと板が心地よく走る。走り出しが悪いボードであれば、絶対に抜けられないようなセクションであったが、丁寧にコントロールしてやると、ボードが素直に走っていった。丁寧にコントロールする必要があるのは、ボードが短くて、また通常のノーマルボードとは多少異なる動きをするからだ。ノーマルショートのように、頑張ってボードをプッシュする必要は無い。ボードを波にあわせて、素直にコントロールすればボードはそのまま走っていく。
セクションをアップ&ダウンで抜けると、すぐにクローズアウトになりそうだ。この場所で、当て込みをするために、ボトムターンをする。クローズアウトになる場所で、ボードの先が抜けるように"バシーン"と当て込みをする。ボードの抜けが良く、後ろからも確実にノーズエリアが見えるような当て込みだった。よくあるような、体だけが動いていて、ボードはあまり動いていない感じでは無く、ボードと体がきちんと一体化して動く。
そんなこんなで、いい感触で乗っていて、第一日目は大満足。波は悪かったけど、ボードの調子は上場。明日は多少波が上がりそうなので、楽しみだ。
◇ビーチからリーフまで対応のの懐の深さを見せるボード
次の日は、あるポイントブレイクに。昨日とは打って変わって、クリーンなオフショア。波は小さいながらも腰くらいはある。どちらかといえばライト(俺にとってレギュラー)のほうが長く乗れて、ライト(グーフィー)のほうが短い。サーファーはなんと4人しか入っていない。
早速フィンをアップして(今回はMR-TXに小さいトレーラーフィン)、沖にパドルアウト。カリフォルニアらしい青い空と、ちょっとだけ冷たい水。乾いた空気が心地よい。一番アウトのピークに4人が重なっていたので、その混雑を避けてすこしインサイドで波を待つ。ピークの波は少なめであったが、インサイドではちょこちょこと波が入っている。さあ、ピークを通り過ぎてきた波が俺のところに入ってきた。パドルを開始して、ターボーチャージャーが全快のようなテイクオフ。グイグイと波に乗っていく。波に乗ると、案外掘れている。こういった掘れた波には果たしてRNF系のボードは合うのか?という疑問を数多く受けてきたが、このT-Rexは心配無用のようだった。たぶんレールもそれほどぼってりしていないし、全体のバランスがすごく良いのだろう。早めの波もまさに”飛ぶように"抜けていく。通常のオールラウンドショートとは動きが異なり、ボトムに深く下りてためるサーフィンよりも、最初のほうのインプレでも述べたように、丁寧にターンをしていくほうがこのボードは楽しめるようだ。
◇あらゆる楽しみ方が広がる、スピード溢れるボード
早いセクションを高速で抜けると、波がとろくなってきた。カットバックのタイミングだ。カットバックをすると、通常のショートよりも短いからか、それともバックフィンに小さいトレーラーフィンをつけているかの理由かはわからないがテールが俺にはすごくルースな感じがした。後にFCSのFC-5をつけたら、テールが安定したのでルースな感じを嫌う人はそういったフィン設定も良いだろう。
さあ、続きに戻ろう。カットバックを何とかこなし、インサイドのブレイクに行き、最後はロールインでフィニッシュ。最初からすごく楽しい感触を味わった。俺はインサイドでモモサイズの波ばかり取っていたが、他のサーファーたちの3倍、いや5倍くらいは波に乗っていただろう。ピークのサーファーが一生懸命パドルしても取れないような波が俺のところにたくさん回ってきて、それをすべていただいてしまった図式だ。他のサーファーと一切争うことも無く、そして狙いを定めた波にはすべて乗れるという素晴らしいサーフィン体験をしてしまった俺は、まさにこのT-Rexの虜。オールラウンドボードには、このT-Rexに乗りすぎると戻れないかもしれない。そんな感じさえあるボードだった。だって、他のサーファーが全力でパドルしても乗れない波にも乗れて、そしてスピード溢れ、小さな波でも楽しめてしまうのだから。セットに乗らなくても、モモサイズでも充実したサーフィンが楽しめる。そりゃー誰でも虜になるだろう。ピークで波を争うのが馬鹿らしくなるような楽しさ溢れるボードなんだ。
この日もレフトの波に数本乗ったけど、やはり縦への動きにも対応可能。オールラウンドほどではないけど、それでもノーズの先も見えるリップだって可能だし、反応も良い。
この日も波にたくさん乗って、大満足のセッション。どうやら新しいマジックボードの発見のようだ。
◇シャワシャワなジャンクなコンデションでもビックリするほど活躍するT-Rex
さて、最後のテストはオンショアでサイズは腰〜胸くらいのビーチブレイクコンデション。波は強くも、弱くも無い。実に典型的な日本のビーチブレイクに似ている状況と言ってよいだろう。セオリーによれば、クワッドは横に走る力が強くて、スラスターはタイトな動きが出来る。本日の波は、ビーチブレイクで短めのダンパーも多い、オンショア気味のコンデションだったので、クワッド設定で試してみた。クワッドのフィン設定は今日のテストまで色々やってきたけど、自分にとってはM5サイドフィン+G-XQトレーラーフィンが一番マッチする。ルースかつターンの際のバイト(食いつき)もあって、ドライビーなのだ。
早速アウトに出ると、風も結構強く、波はすこしよれ気味。見た目は最近の波のコンデションの中ではかなり良くない。さあ、こんなコンデションでどういった楽しみをこのT-Rexは与えてくれるのだろう。期待と不安が混ざる。
今日のテストの前までは、いわば普通のオールラウンドショートパフォーマンスに乗っていたので、パドルの際にその短さと浮力の多さに多少は戸惑いながらも、何本か様子を見ながらやっていたら慣れてきた。ボードに慣れてきたと同時に、ボードの良さを引き出せるようになってきて、こんなジャンクなコンデションで、楽しいサーフィンができるようになってきた。その楽しさと高性能を表現するために、何本も乗った中での波のインプレを述べてみよう。
風が強めのアウトで波を待っていると、レフトに行ける波が入ってきた。うまく波にあわせると、波がかなり早そうだ。余裕のテイクオフをした後に、その早い波で”あっ、抜けられないかな?”という感じの波だったけど、爆発的なスピードでそのセクションを乗り越えていった。”うわー、この波では信じられないくらいのスピードだ”と感心しながら、セクションを抜けると、トップでターン。トップで深くターンをすると、波はクローズしそうなので、浅めにターンして、次のセクションにつなげる。そして波が短めなので、最後のクローズアウトセクションでローラーコースターをする。
切れ+スピードの溢れるローラーコースターをしてその波は終了。たった2ターンの波だったけど、普通のスローなボードだったら、最初のセクションすらメイクできなかっただろう。しかもこのあまり良くないコンデションでだ。このフィン設定は自分の”ベスト”といえるほどに、ボードにもマッチしていて、最高のフィーリングだった。
テイクオフ後の滑り出しも、なぜかスラスター(MR-TX+スタビ)の時よりも早く感じる。センターフィンのドラッグが無いので、走り出しがスムーズなのだろう。
T-Rexのクワッド設定では、フィンの種類によってもかなり乗り味などの変化があるので、自分にマッチしたフィン設定を探してみて欲しい。その探す過程も、サーフィンの楽しみと言えるのでないだろうか。
【T-Rex 2010】
 
ちなみに、新しいT-Rex2010はどのように前回までのボードと異なるのか?基本的なラインは同じなのだが、レールのボリュームで特にセンター付近が増し、よりマッシーな波で走るようになっている。かつ、フィンの位置とウイングの位置をさらに洗練し、バットテールの形を変化して、レールラインを短くしている。
このRex 2010は、今までのT-Rexをより扱いやすくということで、テイクオフ能力などはそのままに、さらにイージーな乗り味を出している。
イージーというと、読者の方は、パフォーマンスが損なわれているのではないか?と思うのだが、そうでは無い。
実際俺はこのボードはとても気に入っていて、先日のハイタイドのポヨンポヨンな波で、とても活躍してくれた。波が厚く、力が無いとレールが薄いと引っ掛かりが感じるボードは無いだろうか?Rex 2010はそういった不満を解消していて、しかもフィンの位置を再度考えることにより、きちんと後ろ足でコントロールできるサーファーであれば、かなり動かせる。
特にこのレールが厚めのバージョンのT-Rex2010は、中級者から上級者のスタイル矯正ボードとしても良いと考えている。きっちりとした、ターンを心がけることができるし、フンフンとボードをプッシュしなくても、スピードが出るので、ターンの重心移動に焦点を於いてもトレーニングができるのだ。
かといって、初級~中級者では扱いが難しいか?というわけでもなく、極端に短くしなければテイクオフも早く、そして扱いやすさも出る。
新しいRex 2010も、以前のバージョンのような丸いが薄めのレールを好む人にも対応できるように、薄めのレールも選べるようにした。
まさに最強の楽しいボードがこのT-Rex 2010だろう。
 
最後にこのボードにマッチしていない波・マッチしている波についてあげてみた。
【乗れないことは無いけど、あまり向いていない波】
- 頭くらいで、ドカンと割れる波。
- パワーが多目のビーチブレイク
【ピッタリな波】
- フェイスが浅く、厚めの波
- あまりにもダラダラなゆっくりと崩れるオフショアの波
- 頭以下の小さめの波(オンショア・オフショアどっちでもオーケー)
- 小さめ(膝〜頭サイズ)であれば掘れている波でも掘れていない波でもオーケー
- 通常のオールラウンドショートでは、全く楽しめないコンデション
◇持っていればサーフィン人生が変わるほどの感動
サイズは5'4"と短くしたけど、中級者以上で週に2〜3回サーフィンをこなす人や、もう上級者のテクニックがあるならば、俺のサイズのように思い切って短くしてみたほうが良い。動きを重視する人も同じだ。7インチくらいははオールラウンドより、短くしたほうが良いんじゃないかな。フィンは楽しみを増やすために5フィンボックスを推奨。スラスターでも、クワッドでもいろいろな組み合わせで夢が広がる。テイクオフが早いボードだから、波を取りまくりたい人は7インチといわず、長めに取っても良いだろう。圧倒的なテイクオフで、"波に乗る"という目標が達成できるはずだ。
今までは特定のボードに入れ込むことも少なかった俺も、このボードは別格のうちのひとつ。頭以上のサイズなどでも活躍しそうなこのボードは、新しい楽しみの一つになりそうである。特に人と争うのが嫌いな人や、数多くの波に乗りたい人、そしてボードをプッシュすることなくスピードをひねり出したい人には絶対お勧めで、すべての人が持つべきボード。サーフセッションを限りない楽しみに変えてくれる、お勧めのデザインシェイプである。

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