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XTRサーフボード - ハビアーインタビュー XTRサーフボードテクノロジー

革新的なサーフボード技術になりうるだろう
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U.S. "Surfing Magazine"より


  XTRサーフボード - ハビアーインタビュー
  


*このJavierのInterviewは、以前のPulse XTRの代理店様から、画像・文章内容の著作権を法的に譲り受けて掲載しています。インタビューの時期は2007年です。内容は著作権の関係上、一部改定箇所があることをご了承ください。

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今やASPワールドツアーのプロからアマチュアまで、世界のサーファーを魅了してやまないXTRサーフボード素材。その素材の開発者であり、Pulse XTR For JapanのヘッドシェイパーであるミスターXTRこと"ハビアー"にサーフィンのことからコンテストのこと、素材のこと、そしてPulse XTR For Japanについてインタビューしてみた。

インタビューでは彼のサーフィン、そしてサーフボードに対する熱い情熱がビシビシと伝わって来た。シェイプルームやブランクスの製作などの工程を見せてもらいながらの長時間のインタビューとなったが、話している私が時を忘れるほどの内容の濃いものとなった。

最新の設備と技術、そして優秀なスタッフを誇るエポキシプロがなぜ優れたボードを生み出せるか、そしてこれからも技術革新のトップリーダーとしてサーフ素材の開発を行っていくかの片鱗をまざまざと見せてもらった私は、このマテリアルスペシャリスト&シェイパーに非常に魅せられたのだった。

一般のシェイパーとは異なり、ボードブランクス開発から樹脂の配合、クロスの種類・配置、そしてサーフボードのシェイプ&デザインまでトータルに考えてアプローチする彼は今までに無いレベルにサーフボードの性能を引き上げたと言えよう。日本初公開のこのXTRのハビアーのありのままをこのインタビューで感じてください。

まずはISA(国際サーフィン連盟)のマスタークラスでの準優勝おめでとう
ありがとよ。決勝までまでに30分のヒートを6回戦ったよ。タフな試合だったね。決勝も最後の最後までリードしてたけど、試合の終了前に南アフリカのやつが良い波に乗って8点台を出して逆転されたんだ。まっ試合にはこんなことも良くあるよ。でも2位になって本当に嬉しいぜ。

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波はどんな感じだった?
波は最初の3日はファンウエーブだったよ。最終日だけ波がビックになってハードなヒートを強いられたな。

国際試合のあったプエルトリコではどんなボードを使ったの?
試合には6本のボードを持って行ったんだ。すべてのサーフボードは、試合会場のプエルトリコの波(リンコン)にあわせてそれぞれ調整をしたボードだ。小さい波用にFF2、小さめ(腰〜頭半)だけど少し掘れて、早いる波にはCHP、それと俺がいつも使っているCalafiaを2サイズ、小さ目と大き目の波にあわせている設定だ。Calafiaは、どっちもパラボリックで持っていったよ。

それと最終日使ったのは、パルスサーフボードのSemi−Gun For the Worldだよ。波がダブルからトリプルサイズだったからな。試合をやるのにサーフボードはすごく大事だ。信頼の置けるボードで、なおかつ想定できる波の範囲にすべて対応できるボードセレクションが必要だな。

試合じゃなくてもボードを幅広く持っていると、サーフィンの懐も深くなるし、より波乗りが面白くなるからすべてのサーファーにクイバーを揃えることをお勧めするよ。

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他に道具の面で試合で重要なことは?
ワックスとデッキパットかな?ワックスは温度にあわせるのがすごく大切だよ。サーフィンの試合では、アグレッシブにかつ安定のあるマニューバーが要求される。足を確実にボードにグリップさせるワックスが硬すぎても柔らかすぎてもだめなんだ。

もう一つはデッキパット。デッキパットがいい形でないとターンをした時にパットの一部、特に後ろの部分がが水の抵抗になってしまい、ボードが深いターンをした時に引っかかるような感じを受けるようになっちゃうんだ。 今それを解消したXTRデッキパットの試作品が出来上がっていて、いい感じに仕上がっているよ。最終の調整があるからもう少し待ってな。

もしもパットが出来上がったら、ためさせてくれると嬉しいな。
もちろんだよ!

ハビアーは、今や世界でも有名なXTRサーフボードの開発者&シェィパーであると共に、コンペティターとしての顔も持っているよね。コンペはサーフィンを始めた頃からずっとやっているの?
俺がサーフィンを始めた頃からすぐにコンペにはひかれたね。だけど、20代中盤でコンペは一度やめて、フリーにサーフィンしてた。そんな感じだったんだけど、今のエポキシプロがあるオーシャンサイドにファクトリーを作った後、周りのサーファーが「ハビアーはまた試合にでたほうがいいよ」と勧めてくたんだ。

当初はサーフィンが好きだから、コンテストもまたいいかなと思ってやってたよ。だけど次第にはまってしまって、すぐに熱中するようになった。USではコンテストって案外あって、誰でも気軽に参加できるローカルレベルのものから、PRO-AM(プロアマ)コンテストなんてものもある。PRO-AMだって参加費を払えば出られるんだぜ。しかもコンストの参加費ってそれほど高くないしね。

そうか〜。日本ではなんかコンテストに参加するのは、カリフォルニアより少しだけ敷居が高い気がするよね。今は様々な努力でかなり変わってきているみたいだけど。でもコンテストがもっとオープンになって、参加者と見学者が楽しめるものになったらもっとサーフィンのレベルが上がるだろうし、また見るほうも関心が高くなるよね。
そうなんだ。でもUSでも変えたほうがいいところはたくさんあるよ。例えばコンテストも運営とかでいろいろ制限があるけど、15分で5人ヒートで戦っても波がコンスタントでなければ、サーフィンの技術よりも波を取ったりする技術のほうが大切になっちゃう局面もあるよね。

もちろん波を取ったりいいポジションを選んだりするのも試合の技術の一つだけど、もっとサーフィンの技のほうにフォーカスがいったほうが試合しているサーファーも満足だろうし、何より観客が見ていて楽しいんじゃないか?これからはもっと観客の観点を取り入れていったほうが試合も盛り上がるし、それがサーフィン業界の活性化につながるんじゃないかと思っているさ。

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日本のサーファーって、すごくサーフィンに対して熱くて、そして研究熱心なんだ。ハビアーから彼らがサーフィンが向上するようなアドバイスはあるかな?
やっぱりトレーニングなんだけど、賢いトレーニングかな。海の中でも10代の頃はがむしゃらにパドルして、波もよく見ずにテイクオフしようとしていたっけ。でもパドルしててもすぐに疲れちゃったけな(笑)。

でも海のことを学ぶにつれて、どうやってこの自然と同調してサーフィンするか考えられるようになってきたんだ。波っていろいろなサイズがあったり、パワーがあったり、オンショアだったりオフショアだったり一つじゃないだろ。

だから常に状況を判断して考えながらサーフィンしている。例えばテイクオフ。ただいつも波に乗ろうとしてパドルを全開にしていれば、テイクオフ出来るものじゃないんだよ。波のコブを見つけて、そのスイートスポットに自分をはめてパドルすれば楽にテイクオフできるんだ。パドルアウトする時だって、自然を味方につければハードなコンデションでも割合とうまくいくよ。後は出来るだけ海に入って回数をこなすことかな。

どんなスポーツに共通するんだと思うんだけど、どんなに上手い(選手)プレーを見ていても、実際に実践でまねしたりして自分に取り入れないと身に付かないんだ。理論&実践を組み合わせていくことがスポーツのコツだよ。

頭でっかちじゃだめだ。常に実践することが大切だ。簡単なことのようでこれを継続するのは難しい。でも難しいからこそやりがいもあるってもんだよね。 もうひとつはきちんとした道具を使用することだろうね。

ハビアーは昨年WSAでグランドチャンピオンになったし、今回のISA国際大会でも準優勝だったよね。 パルスXTRサーフボードが、ハビアーの好成績を収めるのに役にたったってことかな?
もちろんさ。何十年もの間このエポキシとClosed Foamという素材を研究してきて、その素材の良さを100%生かすようなデザイン&シェイプに、パルスXTRサーフボードはあわせてある。Closed CellフォームはShelers Foamとも言われて、かなり前からテストされてきたんだ。

サーフボードの素材としてはすごくいいんだけど、シェイプからラミネーションまで、扱いが難しんだよ。俺達のエポキシプロはこのフォームの欠点を無くし、そして利点を最大に生かすようにグラス&シェイプしているさ。特にパルスXTRサーフボードはXTR独自の理論でやっているから、他のシェィパーとはデザインは特徴あるボードになっているんだ。

ボードの見ただけではわからないかもしれないが、いろいろなシェイプアイディアを満載しているぜ。 また日本仕様のパルスXTR を作ろうというアイデアはスゴク良くて、俺も共感できたね。オーダーしてくれる日本のサーファーと俺の距離を限りなく近くしてくれるし、日本で10年以上もサーフィンしている、経験のあるスタッフが波の特徴を教えてくれて、サーファーの個別の要求にあわせてボードはチューンしているよ。

あとね、XTRサーフボードの特徴はスピードフレックスなんだよ。ボードを加速するごとに、更にスピードがギュンギュンと付いていく特性なんだ。他の素材にはこれは無いような乗り心地で、ボードはすごくスピードが出るよ。しかもしなりは失わなずにだ。 この特徴を生かせば、サーフィンで一番重要な要素のひとつであるスピードを容易につけることが可能なんだ。そのスピードを生かして高いエアーや、鋭い失速しないカットバック、キレのあるリッピングなんかを以前のフォームよりより簡単にさせてくれるマジック素材がXTR。

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しかもこれは若い連中やプロ、そしてトップアマでプログレッシブな波乗りをするやつらだけでなく、年齢を重ねたベテランサーファーのサーフ技術も圧倒的に高めてくれる。 みんなもサーフィンをずっとやってればわかることだけど、10代や20代だったら体力もあるし、その脚力を生かしてスピードを強引につけることだって結構可能だ。

だけど年を重ねるにしたがって、さすがに体力は維持することは出来てもなかなか成長しないんだよ。だけどXTRの特徴は軽くて、そしてボードのスピードが早いこと。自分自身も年齢を重ねるごとに、そういった素晴らしい特徴のあるサーフボードを使っているとアドバンテージを感じるよ。

なあ、ショートボードってスピードがすごく大切だろ。スピードが出せれば技のキレだって良いし、迫力のあるサーフィンが出来る。しかも軽いボードは動かし易いんだ。 今回プエルトリコでISAの試合でも、他のみんなのサーフボードを見たけどもっといいボードを使えば他の連中も楽に、そしてさらなるパフォーマンスを引き出せると思ったぜ。ISAの大会で表彰台に上る時、俺のサーフボードを持ってあがったんだ。

そしてその表彰式の後に、コンテストに参加した奴らが俺のところにどんなボードを使っていたのかって聞きにきて、サーフボードを見て驚いていたよ。軽さとか、なぜ小さい穴が開いているとかにね。一人はすぐに俺のクイバーを売ってくれっていっていたっけ。 サーフィンしていてXTRサーフボード素材のアドバンテージは、自分もサーファーとていつも感じているよ。

クラークフォームが無くなって市場にはモールド、中空、そしてEPSなどもいろいろな素材が出ているよね。それについてはどう思う?
当時は混乱していたけど、結局はいい方向に向かっているようだよ。今まではクラークフォームがほとんどのサーフボードフォームを占めていたけど、2005年の12月以降には様々な素材が出てきたよね。ただ、いろいろ問題もあったんだ。クラークが無くなって新しい素材などを試したのはいいけど、テストする時間が十分無かったり、質の悪いフォームが入ってきたりしたし、実際2006年の最初にはあまり品質のよくないボードも多かったようだ。

今だってまだ問題のあるフォームもあるらしいぜ。 俺達はその前からXTRをやっていたんだけど、クラークフォームがビジネスをやめてからは5ヶ月くらいクレージーだったね。クラークが無くなった瞬間から電話が鳴りっぱなしだったよ。しばらくてんてこまいだったな。もちろんXTRにとってはいい意味でね。

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XTRサーフボードの開発元のエポキシプロの創始者として、フォームや樹脂、クロスの種類や向きなど、そしてデザインでも終わりは無いと思っているさ。どんなものも完全じゃないし、向上の余地はいつもあると考えているんだ。ただ常によりよいものを出そうと、自分のベストをいつも尽くしている。

プロやアマのライダー、そしてカスタマーのからのフィードバックを生かし、俺のエポキシプロではエポキシグラッシング18年の業績とテクニックと融合させて、これからもハイパフォーマンスをより引き出すサーフボードの新しい開発も行っていく予定だ。

ちなみにXTRのグラスのバージョンで、XTR5.0とか5.2とかあるじゃない?この5の意味はなんなの?
うん。この"5"は、XTRサーフボードのグラッシングのバージョン5ということなんだ。XTRのグラッシングは初期のものに改良を加えていて、もう5世代目になったんだよ。バージョンを重ねるごとに強さ、軽さ、そしてパフォーマンスがあがっているんだ。

XTR-18という樹脂も気になるんだけど、俺は。。。
このXTR-18というのは、XTRフォームに最適なようにブレンドしたエポキシ樹脂のフォーミュラ(構成)だよ。エポキシってすごく奥が深くて、やわらかかったり、硬かったりするし、エポキシの種類を変えるだけでボードのしなりもコントロールできるんだよ。エポキシプロでは、10年以上の歳月をかけてプロやアマチュアサーファー、そして自分自身のデーターを集積してサーフボードに最適な樹脂を完成させてたのさ。

このブレンドは秘密だけど、フォームとの密着を良くして、そしてボードがスナッピーで反応良くなるような最高の樹脂だ

エポキシボードの利点・欠点は?
エポキシボードといっても、モールドボードから、XTRのようなハイエンドカスタムエポキシもあるからなんとも言いがたいね。 エポキシボードの欠点は、まずポリエステルよりもどうしても複雑な工程と、製作時間の長さ、素材の値段の高さから、完成したサーフボードの値段がどうしても上がってしまうことだね。

まあその分丈夫だから圧倒的に長持ちするし、修理の頻度も明らかに減るから結局はその値段分はもとを取れるけど、納期は短縮したいと思っている。納期については製品の質を保ったまま、短縮するように、現在新しいオリジナルカットマシーンを導入して、テストしているんだ。完全な導入は2007年の夏以降になるかな。

今はエポキシボードは、サーフボード市場でもポリエステルに首位を譲っているけど、これからどんどん伸びてくる素材であることは確かだね。プロは今まで慣れたボード素材を選ぶ傾向があるけど、彼らも少しずつXTRサーフボードを試しているのがわかるよ。最近XTRでもあのKellyやBobby、そしてDane ReynoldesのXTRボードをグラッシングしたし、Daneは早くもまた新しいXTRボードを先日オーダーしたようだよ。

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て今度はパルスXTR For Japanについて少し話そうよ。今日本からのオーダーで、パルスXTRのFF-Jというモデルがすごく人気なんだ。あのボードをオーダーする時にハビアーは、"オーダーしてくれる人の8割がマジックボードと言ってくれるボードだよ"と勧めてくれたっけ。
FF-Jは形は、そんなにセクシーじゃないんだよ(笑)。だけど性能は思いっきりアピールできるかな。ノーズ付近は多少丸みを帯びてテイクオフは早く、アウトラインカーブはそれほどつけすぎないようにシェイプして、短めにしているんだ。またデッキがほんの少しだけフラット気味だろ。だから少し薄くして乗るようにデザインしたんだ。

レールはあまりピンチしていても、ボキシーしすぎてももいけない。レールが過度に引っかからないように丸みを帯びて、それでいてターンの際に水に入るようにちょうど良くボリュームを落としてあるんだ。

またテールよりのサイドフィンあたりから、テールにかけてギューっとアウトラインを絞っているだろ。あれはノーズよりに浮力があるボードの重心の移動をより簡単に出来るようにして、なおかつ波のポケットでタイトにターンを出来るようにする工夫なんだ。

CHP−Jはどうだろう?
CHP-Jは、もともとスモール〜ミディアムで多少力のある波にあわせているデザインなんだ。シングルコンケーブで通常はサム(ラウンド)テールをあわせて、ターンをすごくスムーズにするように設定している。全体のフォームの量は、まったく同じサイズだったらCalafia-Jより少ないかな。

ライダーのフィードバックにより、最初のモデルよりも現在のほうがルースに動くように改良してある。先日新しいCHPを試してもらって、ボードの感じはパーフェクトだと報告受けたよ。それで今の最終プラグになったんだ。

そうだね、俺もCHP-Jを最近多少パワーの無い場所と、パワーがある場所で同じ日に試したんだけど、波がパンチーであったほうがテイクオフの安定性も感じられて、すごくルースで軽い、早いボードってことがわかったよ。俺はあのボードはすごく好きだね。

ところでCalafai-Jはどんなボードなの?
このボードはいいボードだぜ。他のモデルもすべて工夫していて自信あるけど、一本だけでオールラウンドに活躍させるならばこのボードで間違いない。よくあるプロモデルほどノーズエリアは絞っていないから、テイクオフやフラットなセクションでまずはアドバンテージある。

それでいてテールエリアの面積&レール形状と、アウトラインが掘れた速い波でも安定しているサーフボードを生んでいるんだ。フラット気味な緩い波では前足加速をしやすく、そして速い波ではステップバックをしてコントロールをしやすくしているのが特徴のオールラウンドボードだな。

日本用のチューンとしては、風波のようなパワーが無いような波でもテール付近のプッシュを強めるように、全体のカーブアウトラインを変えてあるんだ。ただ、大きめな、パワフルな波に乗るような場合のチューンはちょっと違うけど。だから日本の代理店を通じてオーダーする時は、必ずどんな波を中心にして乗るかを伝えてほしいね。そうすれば俺も波をイメージしてシェイプしやすいから。

さて、カリフォルニアで開発されたXTR Four(クワッド)はどういうコンセプトなの?
最初はクワッドはもっとノーズを広めた、ファンよりのボードにしようと思っていたんだ。プロトタイプも何種類か作ったんだよ。だけどお前がノーズよりを狭くして、リップとかの際に軽い取り回しにしてくれって言ったんで、パフォーマンスよりにしてみた。ただ、ぺらぺらのクワッドよりも多少ボード自体からひねり出すようなスピードを出したかったからスピードが出るようにきちんとデザインしてある。それに案外テイクオフとかも早いだろ?XTR Fourは。

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そうなんだよ、この前FF-JとXTR Fourを乗り比べたけど、テイクオフはFF-Jがほんの少しだけ速いだけでそれほど変化ないね。
しかもXTR Fourは短くて小回りが利くから、ひとつの波でより多くの技を出すことが可能なんだ。フィンの位置がクワッドでは大事だけどそれだけじゃない。全体のフォイル・カーブ・ロッカーで決めるんだ。すべてを調和させてベストの性能を出すために全神経を集中させてシェイプ&デザインしたよ。是非ユーザーの方も試してほしいね。

最近WQSコンテストでも、クワッドで優勝するプロもいるくらいだからな、クワッドは新しいクイバーの基準になりそうだよ。ちなみにガンタイプのクワッドは除いて、通常のクワッドはスモール〜ミディアムのサイズにあわせたほうが適合性は概していいはずだ。

今、他のメーカーのプロも含めて、XTRサーフボードを使っている選手がジワジワ増えてきたよね。どうしてだと思う。
やはりプロもXTRのスピードフレックスが、その最大の長所と考えているんじゃないか?いまグラッシングしているXTRではBobby、Kelly、Daneらのボードがあるよ。またボードはサーフボードで重要な要素である、"しなり"も兼ね備えている。

エポキシでもフレックスがないボードは、特にターンをした時にボードがそのターンからひねり出すパワーを吸収し切れなくて、違和感を覚えるんだ。だから、特に激しいトップターンをしたりする場合にその違いが顕著にわかるだろうよ。

今年の目玉の新しい開発とか、これから発売する予定の新作なんかある?
まずは、俺達のエポキシプロ(XTR社)が開発したデゥアルデンシティー(2重構造)のパラボリックストリンガーフォームがあるよね。これはボードのレール沿いにストリンガーを配置した新しいフォームで、素晴らしいスピードフレックスをサーファーにもたらしてくれるんだ。乗ってターンするたびに力が増幅されるって言うのかな?俺が始めて試したときは"ワーオ、なんだこのすごいフォームは"と思ったぜ。

ISA国際大会でも持っていって使ったよ。お前も何本かオーダーしたほうがいいぞすぐに。今このXTRパラボリックは、このハイパフォーマンスを生かせる超一流メーカーのみの供給だよ。

うん、俺は今日コンテスト用のCalafia-Jのデゥアルデンシティーをオーダーするつもりだよ。
また今考えているのは、特に若いジュニアやルースなサーフィンを極めているプロの要求にあわせるような余分なフォームをすべて取り除いたボードかな?もちろんサーフィンで重要な役割をするテイクオフや安定性も、出来るだけ犠牲にしないように隠れたところにボリュームを入れて、なおかつテールスライドやエアーがマニューバーの一部として定着してきた奴らの能力を、120%生かすようなデザインにするつもりだ。

もう2つアイデアがあって、ひとつはパドル力が多少衰えてきたサーファーで、だけどリップもしたいしキレのカットバックもしたいなんて贅沢な要求を満たすようなボードで、浮力もありながら動きも出せるようなボード。

もう一つは、もっとサーフィン・波乗りを楽しみたい人用にロングまではいかないまでも長めにしてテイクオフは激早、でもマニューバー能力も備えたパフォーマンスボードを、XTRサーフボード素材に合わせてデザイン&シェイプした贅沢なモデルを作ろうと思っているんだ。新しいモデルにはテスト&エラーがつき物だから、ボードの導入は2008年になるかもしれないな。でも楽しみに待っててくれ。

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XTR専用のアクセサリーではどうだろう?
すでにXTRサーフボードジャパン
で供給が始まっているけど、特に熱に対して最高レベルの保護性能を誇るXTRハードケース。今までの市場に出ていたハードケースはそれはそれでいいんだけど、熱に対してはやはり俺の満足いくところでなかったんだ。ボードケースの継ぎ目のところは、どうしてもブラックの素材を使わないとケースの耐久性が弱くなっちゃうのだけど、新しいケースはその継ぎ目のところのブラックの面積を極力減らして、中身に伝わる温度を減らしたんだ。

他のメーカーのケースはノーズのところを見ると、みんななぜかブラックの部分が多くて、そこからも熱が伝わってノーズ付近のフォームに悪影響を及ぼすことが懸念されたんだけど、XTRハードケースは、そこのブラック部分も減らしてある。直射日光に対する耐熱性は抜群だよ。しかもケースの表面が特殊加工されていて、汚れにも案外強くて、そしてクリーニングもしやすいんだ。

パルスXTR ForJapanは、ハビアーのエポキシプロですべての工程(ブランクス作成・シェイプ・グラッシング)を行っているんだね。自分の目の届くところでやるのはブランクスの質から、樹脂の管理、そして性能を引き出すグラッシングまで高い品質で行うことが出来るってことかな?
USでは大体のボードメーカーは、シェイプ以外を外注していたりする。それはそれでいい面もある。だけど自社ですべての工程をこなすことができる利点は、シェイプを100%生かせるブランクス選びや、樹脂の選択、そしてグラッシングからサンディングまで自分のイメージしたように管理できることかな。お金はかかるんだけどねそっちのほうが。でも、質を重視するなら自社工場だよ。

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自社工場は、"自分の目の届くところ"っていうのが重要であると考えるさ。またサーフボードのシェイプで欠点があっても、ライダーやカスタマーからのフィードバックを直接に生かして、改善に直接すぐに・タイムラグ無しに役立てることが出来るという利点もある。製作工程が統一されているってことは、その分伝達が早いってことだからね。

さて、ハビアーのサーフボードをデザインする際の哲学ってあるの?
うん。サーフボードのパフォーマンスを常に上げて、それでいて乗りやすさを出すことかな?スピード、ルース性、そして扱いやすさ。そういったすべての要素を調和させてよりパフォーマンスを向上させるんだ。自分がコンペテイションをやっているからパ、フォーマンスの重要性は心に染みてわかっているよ。

ちなみに最近のテーマは、いかにボードを短く、そして機能させるかかな。サーフィンのすべてはテイクオフから始まるんだ。だけど短いボードはテイクオフが概して難しくなる。けど短いボードのほうがマニューバー性能が上がる。

このテイクオフとボードのマニューバー性能という相反する要素を、以下に高いバランスで融合して優れたボードを作るかだな。Towインサーフィンを見ればわかるだろ。20ftの波だってTowしてもらってテイクオフさえ出来れば、5ft台のボードでも乗れちゃうし、マニューバーだって出来るんだ。もちろんTowはストラップで足が固定されているという利点はあるけど、最近はそういったボードも多くシェイプしている。

新しいアイデアも、違ったボードのタイプをシェイプすると生まれてくるんだ。 まあシェイプに関しては、もちろん様々なサーファーのスタイルがあるからどれが正しいとはいえないけどね。

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そうか。ハビアーはTowボードもシェイプするんだよね。
うん。最近ハワイのMakua Rothman(マクアロットマン)からニュースが届いて、彼用にシェイプしたXTRのTowインボードでマクアがTowインのビックウエーブ大会で優勝したそうなんだ。それを見ていたGarret Mcnamana(ギャレットマクナマナ)が早速"俺にも"、といって俺からXTRのTowインボードをオーダーしてくれたよ。

すごいね!ビックニュースじゃない。マクアとギャレットといえば、ビラボンのビックウエーブ賞をもらったこともある生粋のハワイアンビックウエーバーだよね。
やっぱり自分の開発したXTRのボードを使ってくれて気に入ってくれるやつがいるととっても嬉しいよね。ちなみにTowインボードの基本的なアイデアはCHPから使っているんだ。もちろんかなりアウトライン・フォイル・長さなどは変えてあるけど、最初のデザインはCHPから始まったんだ。

よくビックウエーブではエポキシボードは向かないって書いてある記事があったけど、あれはまったく当てはまらないね、今のことを聞くと。
ビックウエーブに対応できるようなXTRサーフボードはブランクス、クロス、そして樹脂を駆使してシェイプ&デザイン、そしてしなりや重さを調整すれば可能なんだ。大量生産のボードだと難しいだろうけど、ハンドクラフト(手で作る)のXTRサーフボードなら、スモールウエーブからビックウエーブまですべてハイレベルで対応可能になる。

最後に、パルスXTR for Japanを使ってくれている&興味がある日本のサーファーにメッセージを!
XTR素材をとにかく試してみてくれよ。いいボード素材でなければ、俺もここまで何十年も入れ込んで開発してないさ。また、今までにPulse XTR For Japanオーダーをしてくれた人には本当に感謝しているよ。日本の総デストリビューターであるXTRのスタッフもインプレッションや喜びの声を俺にいつも伝えてくれるんだ。そういった文書を読むたびにシェイパーとしてはすごく嬉しいよ。

スタッフといつも話をしてオーダーのスペックを決めるんだけど、パルスXTR For Japanのシェイパーとして日本のユーザーに合わせて最高レベルのボードを供給できるようにベストを尽くすよ。これからもPulse XTR For Japanをよろしく頼むぜ。

この後、ハビアーは一緒にサーフィンしようというので近くのビーチで待ち合わせ。2人の息子を連れてビーチにやって来たハビアーは、優しい父親としての一面も見せるとてもクールなサーファーだった。子供はちょっとだけお連れさんに任せて海にパドルアウト。セットで頭サイズの波はチューブもあるスーパーグラッシーウエーブ。

NSSAの大会終了後だったからキッズも多く多少混雑のある海だったが、さすがはローカルのハビアーは波をどんどん取っていく。俺も何本か波を取るとお互い笑顔。日が暮れる前に、"子供が待っているから先に上がるぜ"と言って短めのサーフセッションを終えた彼は、家族とともに家路に。俺は日が暮れるまでサーフィンをして、この充実した日を終えたのだった。

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今回のISAが終わった今後の抱負は、タヒチの"チョープ"でパドルとトーイン両方で巨大バレルを決めることらしい。彼のそばにいると話題はすぐにサーフィンとサーフボードのことになり、話していて近くにいる私の肌に直に彼へのサーフィンへの愛情が伝わってくる。

そんな彼は、常にハイパフォーマンスを引き出すサーフボードの革新に挑むチャレンジする精神が溢れているエネルギーを感じさせてくれるサーファー&サーフボードシェイパー。次はどんなサーフボードデザイン、素材でわれわれを感動させてくれるのだろう・・・これからも期待の、そして頼もしいPulse XTR For Japanのヘッドシェイパーである。

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