サーフボードの部位は多様。デザイナー&シェイパーは、この様々な部位を組み合わせて、ひとつのサーフボードに仕上げる。ひとつの部位には、それぞれの役割はあるのだが、その個別の部位だけを持ってサーフボードの全体の性能を語ることは出来ない。なぜならばサーフボードの性能は、個別の部位の融合だからだ。木を見て森を見ないという、狭くて盲目的な判断でなく、すべてはバランスにかかっている。
このボードの全体的なバランスを理解するには、理論と実践が必要。理論では、ボードの水上における性能を考える際に重要な、Hydrodymanics(流体力学)の基本を理解すること不可欠である。
ボードの各部位の性能の判断に役立つ。”A
flat spot releases water. A curve sucks water."という、Hydrodynamicsの基本を考えながら、皆さん自身で自分のボードの各部位を解析してみよう。
このページではテール形状と、フィンについて述べる。

テール形状は、ボードのテールエンドの形状のことで、ボード乗り味に影響を与える場所だ。見た目で判断しやすいので、皆さんも興味がある部位であることだろう。
これはどんな世界トップレベルのプロシェイパーに聞いても同じようなことを言うのだが、実を言うとテールデザインは、それほど多くの影響をサーフボードには与えない。ボトムやアウトラインのカーブ、レールやデッキのフォイル(形状)のほうがよっぽどサーフボードの性能に影響を与える。
ただし、"それほど多くの影響”という表現がキモ。テールデザインが多かれ少なかれ、ボードのパフォーマンスに影響を与えるのは確かである。
サーフボードデザインに造詣が深い人は分かるだろうが、"カーブ"は水流をスムーズに流し、"コーナー(角)"は水流を壊す(いわゆる水流を乱す)。
テールデザインでも、同じことが言える。例えば細く、そして尖ったテールデザインだと、長く、スムーズ、そして大きな弧を描くターンを可能とする。そういったテールデザインは、ブレイクが速く、そして大きな波に適している。理由は、尖ったテールデザインは小さなテールエリアを持つために、ボードのスピードが速い時に、ボードのコントロールをしやすくするためだ。
ただ、尖ったテールエリアデザインは、小さい波やトロい波だと、反応が悪く感じられ、プレーニングエリア(水に接する面積)が少ないために、ボードもスローダウンし、そしてターン性能も劣る。

幅広なテールは、プレーニングエリア(水に接する面積)が多いために、小さな波や厚い波に適している。広い面積が、パドリング・テイクオフを助ける役目も果たす。そして、広めのテールはちょっと体重を掛けるだけで、反応の良いターンも可能だ。また、広いテールはルース。理由は、水と接する面積が多いために、テールが水に沈むことを防ぎ、そしてスピードを低下させることを防ぐためだ。
さあ、テールの役割の一般論を述べたが、以下詳細のテール形状を見ていこう。
【Squash(Round Squash)テール】

このテール形状は、通常のサーフコンデションで使うパフォーマンスショートボードにおなじみの形状。ドライビーかつ、クイック&ルースに反応するオールラウンドテール。スムーズな安定性はラウンド系のテールよりはないが、そのために不規則な波でも、クイックに板を動かすこともできる。
他のテールとの比較だと、テールエリアが大きくなるためにドライビーになる。なおかつトップでターンをしても、スナッピーなフィーリングも得ることができる。ただ、そのエリアが大きなために、テールが広いボードなどではこのテールよりも、違った形状のテールが使われたりしていた。スワローテールやラウンドテールだ。
ただし、最近の傾向としてワイドスカッシュというボードも多く見られる。ワイドスカッシュでハイパフォーマンスボードになると、テールのフリップが弱いとドライブするが、曲らなくなるので、テールロッカーが強いボードが多く見られる。
この形状は、普通のサーファーが使うハイパフォーマンスショートボードにとって、ほとんどのサーフィンするであろう波の頭半くらいまでは、まさにオールラウンド形状と言って良い。
・Square(スクエアー)テール

基本はスカッシュとほぼ同じ原理。スカシュテールの、左右の角が鋭く尖っているバージョン。スカッシュのサイドが尖っていて、その部分がターンの際の反応や、キレを助ける。それが、ターンの際にドライブを出しながらも、トップのアクションなどの反応の良さを出す。
理論的に言うと、テールの角が水流を乱すために、ターンをしたとき(波のトップにいる時など)に水流が乱させるのでボードの反応がルースになる。
スクエアーテールは、もっとも反応が良いテール形状として有名だ。この形状はリップ上での反応が高く、アクション性に若干スカッシュテールより優れる印象が得られるだろう。
・Thumb(Round)テール

ThumbテールとRoundテールを厳密に区別するシェイパーはいるだろうが、ここでは同じ形状として扱った。この形状は、水の流れがSquashのように分散されないため、またラウンドにした場所のフォームが無くなるので、テールの反発が多少スカッシュ系より無くなる。
そのために、テールがぬるぬるするようなスムーズな乗り味になる。テールよりはスカッシュより、スムーズかつ安定したなフィーリングをもたらしてくれるだろう。スムーズかつ、流れるようなライドをしたい場合はこのテールをお勧めする。小波よりも、ターンをしてカービングするスペースがある波のほうが、一般的にはどちらかというと活躍する。
サムテールやラウンドテールは、スカッシュ系より、テールがヌルヌルする印象を受けると言ったが、そんなスムーズな乗り味を好むサーファーも多い。特に、体格が良いサーファーだったり、切れ目の無いカーブをするサーファー、そして脚力が強いサーファーはこのテールを好んで使ったりすることも多いようだ。
またこの形状は、テールエリアがスライドせずに、波にホールドするために特に掘れている波でもテイクオフの際に、明らかにボードが安定する。安定する反面、ボードがStiff(硬く)に若干感じられるだろうが、掘れた波や大きめな波では、トップでの余計なテールのスライドが無く、スカッシュよりも活躍する。
・Round Pin&Pinテール

Round Pin(ラウンドピン)やPin(ピン)テールは、ラウンドテールの先が尖っていて、なおかつ絞込みが強いテール形状のものを言う。通常このテール形状は、波が大きくなった際に使うステップアップボードや、セミガン、ガンボードに使用される。つまり、波のパワーが強く、大きな波にあわせたボードに使うテール形状だ。
水流が強く、巨大な波にこういったテール形状を合わせると、ボードの安定度が明らかに感じられて、信頼の置けるボードとなる。パワーがある波だと、スカッシュテールのようにテールエリアに面積を出しテールに反発・ドライブ性能をつける必要は無い。反応が良くて、ルースなスカッシュだと、パワーがある波には逆に合わない。
パワーがある波には角度を強めたピン系テールが、余計なパワーをボードに伝えずに、なおかつピンの部分でボードがホールドするようになって抜群にマッチするのだ。
一般として、大きな波・パワーのある波になるとピンテールが適していて、ラウンドピンは、ピンテールとスカッシュやサムテールの中間と考えれば良いだろう。
上にある例図であるが、筆者はIllustoratorソフトがあまりうまく使えないために、桃のようになってしまったが、実際はテールエリアはもっとスムーズラインを描く。
このラウンドピンやピンテールは、特に掘れていたり、大きかったりする波で活躍する。テイクオフと、カービンングの際に利点を感じられるテール形状だ。あるカリフォルニアのシークレットでスカッシュと、ラウンドピンテール(いずれも、同じようなサイズ・デザインのショートボード)を使ったが、テイクオフの際に水量が多く、掘れている為にスカッシュテールではボードがズルズルと滑ってしまいお話にならなかった経験がある。ラウンドピンのほうは、ホレホレの場所でもテールが安定し、ズルズルと滑ることなく波を攻めることが可能だった。
・Swallowテール

スワローテールは、テール幅が広めのスモ〜ルからミデアムウエーブレンジのボードに合わせされるケースの多い、通常のスワローがおなじみだろう。でも、ガンボードなどと組み合わせされる小さめのベイビースワローというのもある。
一般のスモールウエーブ用にボードにあわせされるスワローは、テールエリアが体重をかける場面でルースになる。個人的には、特にボトムエリアでボードをコントロールする際に、ボードがルースな印象を受ける。トップ上だと、スナッピーなフィーリングが得られるが、体重をしっかり掛けないとトップターンはイマイチ堅く感じるのも確かだ。
ワイドなテールとスワローのコンビネーションは、小波系でなかなかの人気だ。テールのエリアが、スカッシュのそれに切り込みを入れているようなデザインなので、よりテールが沈めやすい。いわば、テールがより水の中にBite(バイト:食いつく)するのだ。
ガンに合わせられる、ベイビースワローを除いて、一般はテールが広めの小波系ボードにスワローはあわせられる。秘話であるが、テールが広すぎるボードの見た目を保つためにスワローを入れるシェイパーもいるとか。つまりレトロフィッシュボードにスカッシュテールだと、見た目がイマイチ・・・という理由でスワローやフィッシュテールをつけるのだ。
ちなみに理論的には、このスワローテールはスクエアーテールに似ている。というのは、スクエアーテールのように先の尖った場所が左右にあるからだ。ただ、スクエアーテールと違うところは、ターンの際(例えばレールToレールを行う時)に体重をしっかりと掛けられないと、ボードが硬く感じられる点だ。スワローテールの場合は、スクエアテールと異なりセンターのエリアが抜いてあるので、レールToレールを行う際に片方のテールに完全に体重がかかっていないとならない。
スクエアーテールはセンターが抜いてないので、体重の掛け方がスワローよりも許容範囲が広いことを考えるとイメージしやすい。これは文章だけだと難しいコンセプトだけに、理解が困難なところもあるが、頭の片隅に置いておいても損は無い。
セミガンやガンには、ベイビースワローが使われる時がある。このベイビースワローは、スワローの良さを大きな波で生かしている良い例だろう。ガン系ボードに適するテール形状は、あくまでも2種類。(ラウンド)ピンかベイビースワロー。ピン系は、ボトムで安定して、トップでルースな乗り味。ベイビースワローは、ボトムでルースで、トップで安定する乗り味になる。それは、ボトムではスワローはテールに受ける水流が、あの2つの先っちょの間から流れて、プレッシャーを和らげるのと、トップでターンする際に、あの2つの先っちょが安定性をもたらすためである。
・Batテール

バットテールは、ムーンやスワローテールの中に、もうひとつポイントを持ってきたテール形状。その真ん中のポイントは左右のポイントよりも後ろより、つまり長かったり、左右ポイントと同じだったり、左右ポイントより内側だったりする。
このテールデザインのルーツは古くて、1960年台にはすでに開発されていた。
この形状はセオリー上は、スワローに真ん中のポイントを足したデザインであるので、スワローよりテールエリアがやや安定する。個人的には、スワローよりテールエリアがほんの少しだけドライブする印象である。その反面、スワローよりはボードのルース性能が、若干劣る。
機能としては、レールラインを短くしてルースさを出しながら、センターのポイントでボードを安定もさせるダイヤモンドテールに似ているようだ。
バットテールでも真ん中が飛び出ているダイヤモンドテールに似たテールもあれば、真ん中のポイントが左右と同じようにポジションしてあるバットテールもある。ダイヤモンドテールの応用版は、テールエリアのレールラインが短くなるので、スナップの効いた乗り味が。そしてスワローに真ん中のポイントを足したようなバットテール(サイドのスワローの2つのポイントが、同じか真ん中のポイントが引っ込んでいるバージョン)はスワローに安定性をプラスする効果がある。
・Diamond

ダイヤモンドテールは、ラウンドピン、ラウンドとスクエアーテールをあわせたような形状だ。理論上は、スクエアテールより、レールエリアを短くすることができるので、ボードの反応が増す。ただし、ラウンドピンのようにセンターがポイントになっているので、ボードは安定をする。つまり、左右のデザインとセンターのデザインがお互いに機能を相殺しあっているはずだ。
このテール形状は、バットテール(先端が飛び出ているバットテール)とけっこう近い機能をする。先が尖っているのは、このダイヤモンドもピンテールも同じだが、レールラインを短くしているのがダイヤモンドテールなので、レールラインが短い分反応もピンテールより良いように感じる。
乗り味は、ラウンドテールを少しだけ反応を上げたような印象がある。ただし、その違いは圧倒的でなく、ほとんど感じないレベル。それよりも見た目の効果のほうが、一般サーファーには大きいのだろう。
ウイング・バンプウイング、そしてスティンガーは、レールラインを変化させるデザイン。その配置の場所や、ウイングの段差の度合いなどはボードによって異なる。通常シェイパーは、ウイングやバンプを配置することによって、ピボットポイント(つまり、支点となる場所)をボードのレールラインに作り上げる。

そして、そのピボットポイントは、ボードのターン性能をルースにする。つまりウイング・バンぷウイング・スティンガーが、ターンをよりイージーにする。また、これらのデザインは、サーフボードのレールラインを短くするので、そのデザインもボードのマニューバビリティーを上げる。
ウイング系デザインは、波が大きな時に使うサーフボードデザインには、あまり用いられない。概して、波が大きな時はボードのスピードが速い。そしてボードが高いスピードで走っている時に、ウイングがあるデザインを使うと、そのウイングが邪魔して、ボードが安定しないためだ。
その事実を考えると、小さな波のサーフボードに一般的にウイング系のデザインが用いられることが想像できるだろう。事実、ウイングが入っているサーフボードのMRFやT-Rex2010は小波系のボードである。

フィンの進化は凄まじい。サーフボードは、最初何も舵取りもないただの木であった。それが、ボードのボトムに舵取り役になるフィンを設置することによって、ボードコントロール性能が飛躍的に向上したのだ。
フィンはサーフボードの性能に30%もの影響を与えると言われ、フィン無しでは現代パフォーマンスサーフィンは語れない。あなたのサーフボードにもしもフィンがついていなかったら?今までのボードのパフォーマンスが全く発揮できないのは想像に難くない。

通常フィンはそのフィンのテンプレートだけで判断されがちだが、実はフィンの角度と位置などでもボードの性能は変化する。
フィンの角度は、ここではテクニカルかつシークレットなこともあるので取り上げないが、XTR For Japanがメインで扱うボードの、それぞれのフィンの数の特徴を解説しよう。
【フィンの配置の種類】
・シングルフィン
シングルフィンは一番クラッシックなフィン設定として、長い間サーフボードのフィンとして活躍している。ボードにひとつしかフィンが無いので、マニューバーは難しくなるが、ポイントブレイクなどでは、意外とうまく乗れるフィン設定だ。
基本としては、このテールは体重移動がしっかりとできないと、特にボードが小さい場合は難しい。ビーチブレイクなどでは結構てこずる人もいるだろう。
・ツインフィン
ツインフィンは、サーフボードの左右のレール付近にフィンを取り付けるフィン設定だ。フィンの数は2本となる。ツインフィンはスラスターに比べて、センターフィンが無いのでスピードが出やすい状況が作りやすい。その反面、縦へボードを持っていこうとすると、意外と苦労するフィン設定だ。ツインフィンは、レトロツインなどにあわせて、ゆったりと横へ走る快感を楽しむサーフボードにしたい。
・スラスターフィン
あの有名なサイモン・アンダーソンが考案したという傑作のフィン配置。スラスターはサイドフィン2つと、センターに1つフィンを備えた、3フィンシステムのことを言う。センターフィンが、ある状況ではドラッグを生む時もあるのだが、オールラウンド性能が愛されて、現在幅広い人に使用されている。現在オールラウンド能力ではNO1の人気を誇るフィン設定だ。
・クワッドフィン
スラスターと同じく、あのサイモン・アンダーソンが発案の元となったクワッドフィンセットアップ。クワッドフィンは、その名の通り、ボトムに4つフィンをつけるフィンのことを指す。一般的に前のフィンのほうが、後ろのフィンより大きくなる。
サーファーは、クワッドフィンの位置と角度により様々な乗り味を実現できるのだ。クワッドフィンはスラスター(3フィン)と比較して、センターフィンが無いので、水のドラッグ(乱流)が中央に発生しない分、あるコンデションでは特にボードが早く感じられる。
クワッドフィンセットアップは、スラスターのように、センターにフィンが無いので、テールエリアへのバイト(食いつき)が必要となる、急激なターンはスラスターよりは苦手。だが、レールへちょっとだけ体重をかけるとボードが曲がってくれるので、ターンも意外にしやすい。
クワッドは、トロメの波や、早めの波でも対応するが、そのルースさと、早さを体感したい人には、お勧めするフィン設定だ。
最近はセンターフィンボックスを設置し、クワッドにも、スラスターにも対応するマルチボックス設定も可能となった。ちなみに、あの有名なシェイパーである、Rustyは、4フィンについてこのように語っている。
- 4フィンは3フィンより速い
- 4フィンは3フィンよりルース
- 4フィンは、3フィンと比較してチューブの中でより高い位置をキープ出来て、そしてタイトにポジションを持っていける
- 4フィンは、より早くドロップできる(つまり走り出しが早い)
- カットバックで加速する
- エアーが容易に行える
- 短いサーフボードデザインにすることが可能
- ターンのラインが他のフィンセットアップとは異なる
クワッドは、小波だけにとどまらず、上下のマニューバーをそれほど必要としない、ドチューブのパイプラインや、山のようなピークからテイクオフするマーベリックスなどのコンデションも得意だ。そういったクワッドは、フィンの位置やボードのデザインも異なるが、クワッドには変わりない。
クワッドで目立つのは、バットテールなどの見た目だろうが、なによりも一番重要なのはフィンの位置・角度・フィンの大きさのコンビネーションである。フィンの位置こそクワッドの性能を決めるファクター。シェイパーはボードの性能・性格を決めるために、様々な試行錯誤を繰り返し、それぞれのフィンの位置を決めているのだ。
【フィンの選び方の基本】
フィンは基本的に面積が多ければ多いほど、サーフボードにドライブを与える。逆に少なくなればドライブは少なくなるが、コントロール性・マニューバー性能が上がる。以下に簡単だが、一般的なフィンの選び方について上げてみた。是非参考にして、自分にベストマッチのフィンをサーフボード・自分のスタイル・波のコンデションにあわせて選んで欲しい。
- フィンは通常、フィンベース・フィンの深さ(フィンの先からベースまでの長さ)・フィンのフレックス(硬いか柔らかいか)などで判断する。
- 体格が良かったり、パワーサーフィンする人はフィンの面積が大きなものを使う。
- 体重が軽かったり、軽く・クイックなサーフィンをする人はフィンの面積が狭いものを使う。
- ドライブし過ぎたり、ボードが硬く感じる場合はフィン面積を小さくするか、フィンのフレックスをが柔らかいものを使う。
- ボードがルール過ぎたり、ドライブが不足している場合はフィンの面積を大きくするか、フィンのフレックスが硬いものを使う。
- ボードの乗り味を優しくするには、フレックスが柔らかいフィンを使い、ボードの反応をあげるには、フレックスが硬いものを使う。
- ロッカーが多いボードには、フィンの面積が大きなものを使う。
- ボードのレールが長いもの(例:ガンや長いショートボード)はフィンの全体の面積が少ないものを使う。
- チャンネルが深いボードは、フィン面積が少ないものを使う。
- テールエリアが広いボードはテールエリアが狭いボードより面積が広いフィンが必要。
以上の点を加味して、筆者は以下のようにフィンを合わせている。
例:テールエリアが広いフィッシュタイプボードは、かならずサイドフィンを大きく、そしてセンターフィンはルースさを出すために小さめにする。
【フィンの素材】

賢明な読者であれば気がついているかもしれないが、フィンにもそれを構成する素材がある。
- フィンの中身
例:ハニカムコアー、何も無し=そのまま樹脂が入り込む
- フィンを巻くクロス
例:通常のガラスクロス、カーボンクロス、ケブラー
- フィンを覆う樹脂
例:ポリエスター、エポキシ
フィンデザイナーからすれば、軽視されがちなフィンこそ、サーフボードの性能を上げる重要な要素という立場は変わらない。今ではフィンのデザインだけが重視されてきたが、それを構成する素材もフィンのデザインと同じくらいのウエイトを占めてきたのだ。
フィンの中身を、またフィンの樹脂を変えればフィンのフレックス(しなり)や重量の調整も可能だ。これからもフィンの素材を含めたフィンの進化は進んでいくだろう。
*取材協力:Steve Boysen、Javier Huracaya、Jay Novak,chuck Ames and others |